BANG gels ポリマーゲルによる3D線量解析
BANG gels
OCTOPUS-IQ 光学式レーザーCTスキャナ
BANGgelは放射線治療線量解析のために開発されたポリマーゲルで、
治療計画データに基づく投与放射線線量の分布を、完全な3次元媒体
として高精度に可視化そしてデータ化します。
陽子線・重粒子線治療やIMRT・VMATによる3次元治療計画において
理想的な高分解能3D検証ツールを提供します。
![]() |
![]() |
球状ファントムに照射 | シリンドリカル容器に照射 |
![]() |
![]() |
ボリューム再構築後の3D線量分布の可視化 | 光学式CTスキャナ OCTOPUS-IQによる走査 |
特徴
BANGgelは人体組織等価のポリマーゲルで、放射線や粒子線
の吸収によって局所的に重合反応を起こし、線量に応じたポリマ
ー微小粒子を生成します。サブミクロンサイズの微小粒子は可視
光に散乱し、白く濁った固まりとしてゲル内で完全に閉じ込められ
ます。光学密度の空間的分布は変動することなく、正確に線量
の3次元分布を再現します。
BANGgelを使用するときは、一定量の脱酸素剤と触媒を加え
てゲルを活性化させ、使用するファントム容器に封入します。その
後96時間で照射可能となります。適正な遮光と温度管理によっ
て、数週間は状態が保たれますので、その間何度でもデータ読み
取りが可能です。
照射後のゲルは、MRIまたは専用の光学スキャナ OCTOPUS
-IQを用いて走査して、スライスデータを読み出します。
BANGgelユーザー例
[米国]
・ MD Anderson Cancer Center Houston, TX
・ MD Anderson Cancer Center Orlando, FL
・ Columbia University, New York, NY
・ National Institute of Standards and Technology,Gaithersburg, MD
[ヨーロッパ]
・ Aarhus University, Denmark
・ Universite Joseph Fourier, Grenoble, France
・ National Physical Laboratory, London, England
BANGgel対応ファントム
特注容器製作承ります。
OCTOPUS-IQ 光学式レーザーCTスキャナ
OCTOPUS-IQは、BANGgel読み取り専用の光学式CTスキャナで、レー
ザー走査によってフィルム同等の精度と空間分解能で、照射されたゲルの
分布をデータ化します。ゲルが充填されたファントム容器を屈折率整合液で
満たされたタンク内で回転しながら、収束されたシングルレーザービームを
10Hzの速度で高速走査することで、3Dボリューム全体をデータ化します。
ボリューム全体を数10分以内で読み取ることができ、MRI使用時に比べて
データ化の時間を大幅に短縮することができます。スライスデータは付属の
MATLABベースのプログラムで再構築して、可視化と解析を行います。
仕様 (OCTOPUS-IQ)
最小画素サイズ | 300μm |
最小スライス厚 | 300μm |
最大スキャン幅 | 25cm |
最大スキャン高さ | 25cm |
走査時間 | 15秒/スライス |
外形寸法 | 1500(幅)×650(奥行)×600(高さ)mm |
重 量 | 60kg |
システム構成
OCTOPUS-IQスキャナ本体 |
制御用ノートパソコン (Windows 7) |