このドキュメントはSPIDAR API ライブラリのリファレンスマニュアルです.
- ライブラリ構成
- ライブラリは主にC++テンプレートによる静的ポリモーフィズムにより作成されています.
SPIDARシステムの動作を定義するコアクラス の他に, 数学クラス , コントローラ と デバイス情報を記述した設定ファイル用のパーサ があります.
設定ファイルはJavaScript Object Notation(JSON)形式です.JSONパーサには RapidJSON を使用しています. 設定項目の詳細については DeviceSpec を参照してください.
外部のプログラムとの接続のために, 上述のソフトウェアを含んだWin32DLL があります.
- SPIDARコントローラ基板について
- 本SPIDAR APIライブラリは,FTDI社のUSBインタフェースチップ(FT201X)および, NXP社のCortex-M3 ARMマイコン(LPC1759)を使用した
SPIDARコントローラ(SPIDAR Controller Board 2015-12)に対応しています.
- 開発環境について
- APIライブラリの開発環境はMicrosoft Visual Studio 2015 Communityです.
動作確認用デモプログラムの作成にはUnity 5.3.0f4を使用しました(プロジェクト).
また,コントローラのファームウェアの開発環境はKeil uVision 5.17です.
Cドライブ直下にSPIDARフォルダをコピーして使用してください.
Windows7 (64bit)およびWindows10 (64bit)での動作を確認しています.
- SPIDARコントローラ基板のドライバについて
- Toolフォルダに開発時のドライバ等があります. しかし,なるべくFTDI社のwebページから最新のCDMドライバをダウンロードして使用してください. 内部でD2XXライブラリ(FTD2XX.dll)を使用しています.
ドライバをインストールし,基板が正常にな場合,PCとUSBケーブルで接続すると赤色のLEDが点灯します.
シリアルナンバーの変更などUSBデバイスのデスクリプタを変更したい場合は, FT_Progユーティリティを使用してください.
- 外部ライブラリのライセンスについて
- 直接使用している外部ライブラリは RapidJSON およびD2XXです. それぞれのライセンスについてはLicenseフォルダを参照してください.
また,開発にあたってバーチャルリアリティ開発環境Springhead およびSPIDAR/AHS Haptic Controllerを参考にいたしました.この場で感謝の意を表したいと思います.